自分の全力を出し切るということ
October 16th, 2009「こんな画をかいても満足しないのですか。随分欲が深いのですね。」
「正直な所、之をかいた時、ちょっと自慢したかった。だが、こんな画をかいて、少しでも自慢したい気になった自分を軽蔑したくなった。まだまだ、こんな仕事で得意になっては仕方がない。ミケルアンゼロやレオナルド・ダ・ヴィンチなぞを一寸でも頭に浮かべる時、自分が余りに子供なのを感じる。自分は自分の力だけの仕事をするので、満足するのはいい。自分の力以上のことをしたいと思うことは虚栄心だ。しかし、こんなちっぽけな仕事で得意になるのは、自分があまりに小人物だということになる。自分は大作をしようとは思わないが、自分の全力を出してもっとも深い所から純な生命の泉を汲み上げたい。死物狂いで自分の力を出し切った仕事をしてみたい。ここまで来れて自分の全力を出しきれる仕事が出来ないのは恥だと思っている。深さで誰にも恥じない仕事をしたい」
「真理先生」 武者小路実篤著
あなたは自分の仕事が、自分のできる限りの力を出した結果だと、胸を張って言えるだろうか。
死に物狂いで一生懸命に何かをしているだろうか。
一生懸命に仕事をした成果だといえるものを持っているだろうか。
自分はもっと何かできるんじゃないか、
もっと可能性があるのにしていないだけなのではないか。
本気で何かに取り組んで、それではじめて到達できるような深みに自分も行ってみたい。
僕はまだまだ駄目だ。
自分に期待しつつも、
自分が十分な成果を残せていないことを知っている。
人生はそう長くは無いけれど、
まだたぶん何十年かはある。
たとえ、数年でもいいから、自分が本当に一生懸命頑張った、といえるものをもってみたい。
その成果にはちょっとの言い訳もしないような、
そんなものをものにしてみたい。